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サイズ | 幅 55cm × 奥行 40cm × 高さ 48cm |
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人形士《田村芙紗彦》
田村芙紗彦の雛人形は、子供のためには作られていません。
「生まれてきた娘のために」と選ばれがちな雛人形ですが。生まれたばかりの赤ちゃんに雛人形を選ぶことはできません。
子供は親の感性を持ち、親が愛でるものを好むもの。
親(祖父母)が自分のために、家庭に日本の文化と工芸品を選べるように。
田村芙紗彦の雛人形は大人が惚れ惚れする、大人の魅力を追及しています。
最初は、官女・五人囃子・左大臣・右大臣・仕丁の13種の人形士(着せ付け士)として開業。
その後、三代目 望月和人が独学で姫・殿の製作に着手。研究を重ねた人形の形は、前から見ると、重心の低い二等辺三角形で、高級感と安心感を醸し出す。
斬新な配色と模様をもちいつつ、伝統的な雰囲気を忘れないデザインセンスは全国でも高く評価されている。
1995年通商産業大臣賞受賞『香のうつり』
1998年通商産業大臣賞受賞『四季の色重ね』
1999年文武大臣賞受賞『若紫』
2000年通商産業大臣賞受賞『源氏香』
<黄呂染>
禁色(きんじき)とは、天皇を頂点とした国家体制の確立を目指す中で、下位の者が身に着ける事を禁じられた色、衣服をさします。
青、赤、黄丹、支子、深紫、深緋、深蘇芳そして黄櫨染、?塵(麹塵)が禁色であり、その中でも黄櫨染は天皇のみが着用を許された絶対禁色。そしてその正確な染色法は、この令和の時代でも一般に知らされてはいません。
櫨(はぜ)の木に含まれる黄色と蘇芳色の赤を掛け合わせた、今で言う黄土色に似た色の生地に天子専用の文様である桐竹鳳凰麒麟文様を織り出した御袍は、現代においても「即位礼正殿の儀」等の皇室における最重要の儀式においても着用されています。
光の当たり具合によって様々な色を楽しませてくれるとされる黄櫨染。
その中でも最たる色は、太陽光に照らされた時のものであると言われており、御殿から出た天皇陛下が太陽の光に照らされ、色の変わり行く黄櫨染を身にまとったその御姿は、人々の目にさぞ神々しく見えたことでしょう。