日本全国の天満宮の総本社、京都・北野天満宮。
その一の鳥居から歩いておよそ7分のところに工房はあります。
何よりも美しさが求められる京甲冑。千年以上もの長きにわたり日本の都であり続けた歴史を背景に、美技美芸を育んてきた地において、武久は京甲冑師として心と技を磨いています。
堂々とした風格をそなえながらも、細部にまで心を行き届かせた優しい作風が人気です。
隣り合わせで甲冑製作に打ちこむ、親子二代の工房。
その精神は、「守り伝えられたものは、ゆがめることなく、その真意と本筋を次に伝えなければならない」。
時を経るほどに、深く、広く。それが、伝統を受け継ぐ者の天命だと考えています。
工房武久の佐治健夫さんは、父である初代・平安武久に師事し、京甲冑一筋60余年の歳月を重ねてきました。
「甲冑は、何百とある手作りの部品からできています。それぞれを組み合わせるのも手作業。
だから、バランスよく美しく仕上げることにこだわっています。
何よりも仕事をしている時が好きやけど、甲冑の印象を左右する『面頬の髭付け』をする瞬間が一番楽しいね」と、おだやかに話します。
息子の佐治幹生さんは、甲冑師である父に師事し30年あまり。今では、伝統工芸士として甲冑の根幹をささえる鍛金に腕をふるっています。息子が金属板を叩き出し、かしめ合わせた兜鉢は、父の手に委ねられ、きらびやかな装飾が一つずつ施されていきます。親子共同で作りあげていく京甲冑には、そこはかとない温かみが感じられます。
工房武久は、腕のいい職人さんらによる技の結集で成り立っています。
そのネットワークは、錺り金具師、鍛金師、木彫りの彫刻師、本漆の塗師、繊細な絹を組む房師など古都ならでは。
「甲冑師には、一人の職人として技を磨くことと、他の職人さんから仕上がってきたものを組み立てることの二つの役割があります。だから、職人さんあっての『仕上げ師』。つながりあっての京甲冑なんです」と、幹生さん。
「五月人形は、男の子が産まれて初めて過ごす端午の節句に、これからの成長を願って出生のお祝いをするものです。みんなの笑顔がひとつに集まるものを創らせてもらっていることに感謝したい」。
願うのは、日本の心、日本の伝統工芸のすばらしさを、広く知ってもらうことです。
最近では縁あって、W杯で国民的ヒーローとなった代表選手へ大鎧を寄贈。
サムライブルーの「藍色」で綴じた鎧兜の美しさが注目を集めました。伝統産業をクリエイティブに。
伝統を守りつつ、甲冑の新しい価値を創造しようと動き出しています。
昭和16年、先代・平安武久(佐治久三郎)と妻・初代智尚(京都市伝統工芸技術功労者・知)の次男として京都に生まれる。
幼少から京甲冑製作に触れ、感性を磨く。
昭和34年先代・平安武久に師事し京甲冑作りに専念。
平成7年通産大臣より伝統工芸士に認定。
平成17年、工房武久 代表に就任し「京北野 武久」とする。
その翌年には京都府伝統産業優秀技術者表彰を受章し、京甲冑界を代表する職人として活躍めざましい。
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